はじめに
突然ですが胃カメラ検査をしたことはありますか?
おそらくしたことがない人は多いのではないかと思います。
今回はなぜ胃カメラをしたのか?
胃カメラをするまでの経緯や実際にかかった費用、感想を書いていきたいと思います。
判明した病名について
結論から言いますと検査結果は「逆流性食道炎」でした。逆流性食道炎というのは、胃酸の逆流による不快な症状、合併症のことです。自分の場合、食道にところどころ白い濁りがある部分があり、胃酸が逆流し食道が傷付いている証拠だそうです。また茶色の染みのような炎症を起こしている部分もありました。茶色に変色している理由は十二指腸付近にある胆汁が食道まで逆流してしまっているからだそうです。何故、逆流性食道炎になってしまったのか?について後述していきたいと思います。
自身の健康状態について
年一度は会社による健康診断を受けています。やや痩せ気味のほかは特に異常はなく、これまで大きな事故や病気になったこともありません。飲酒もほどほどでタバコも昔は吸っていましたが今は吸っていません。風邪を引くことも年1、2回程度。つまりは健康体で普通の成人男性です。
体調不調の始まり
発端は猛暑が続く7月中旬の日曜日。私は飲食業で今日も定時で朝出社するため起床すると、今まで感じたことのないような胃のむかつき、胸焼け、吐き気の症状が起こりました。熱や下痢はないため食中毒や胃腸炎ではないことに確信はありましたが、通勤電車に乗れる状態ではないのでこの日は急遽仕事をお休みしました。
近所の病院での診察結果
次の日、すぐに病院に行きましたがその時の診断結果は「胃炎」でした。先生にも「暴飲暴食なのでは?」と診断されました。確かに自分の中でも先日寝る前に夜マックチキンのパティ2倍サイズと衝動的に飲みたくなったアイスコーヒーを飲んだ節がありそれが原因だと思っていました。なのでとりあえず胃の調子を整える薬と胃液の分泌を抑える薬で一週間様子を見ることになりました。
ゲップが止まらない異常現象が続く毎日
汚らしいのであまり書きたくはないのですが、薬のおかげで症状は仕事が出来るまでに良くなってきたと思っていたのですが、しかし今度はゲップに悩まされるようになってしまいました。ゲップというのは普段の呼吸や食事などで空気を多く身体に吸い込んだ際に自然と胃の方から空気が出る生理現象なのですが、自分の場合、起床後、食事前、食事後、日中、夕方、夜、寝る前とインターバルはややありますがコンスタントに大きいゲップが一日中出続けるという謎の現象に悩まされ続けていました。明らかに異常です。仕事中や買い物中などお構いなしに出続けます。
特に一番しんどいのが寝起きです。寝てる間は上手くゲップができていないようで、朝起きると身体の上半身にガスが溜まっていおり、胃のむかつきと吐き気も同時に感じます。なので毎朝6時には気持ち悪さでアラームよりも早く目覚め、身体に溜まったガスを出しつつ瞑想するかの如く寝起き1時間は症状が和らぐまであぐらをかいてじっとする日々を過ごすようになってしまいました。
食事は腹5〜7分目が限界
体調が悪かろうがゲップが出ようが食欲は今まで通り普通にあります。しかしすぐお腹いっぱいになってしまう。一番困ったことが外食しても定食1人前を完食できなかったことです。こんなことは初めてです。また無理にたくさん食べると胸焼けとむかつきの症状が起こり食事も満足にすることができなくなってしまいました。菓子パンやバナナ、栄養ゼリーばかりでこんな状態が1ヶ月続き、まるで酷い夏バテを食らったようで体重も2−3キロは減少しました。
コーヒーを飲むと症状が悪化
仕事の日はほぼ必ず1杯はコーヒーを飲む生活をしており、多い時でも2〜3杯摂取していました。しかし胃の調子がおかしくなってからコーヒーを飲むとゲップが多く出るようになってしまいました。アイスティーも同様の症状が出ます。そのためコーヒーを飲むのはやめました。
8月中旬のお盆明けに別の病院へ
最初の病院で薬は継続して貰っていましたが、良くなる気配がしない。ピンポイントで胃の調子が悪いこと、また薬を飲んでも1ヶ月以上症状が改善されないことから、胃カメラをしてくれる病院に行ってみようと思い別の病院へ行きました。
別の病院で診断された病名は・・・?
「自律神経症」と診断されました。自律神経とは身体の循環器、消化器などを調整する働きをしており、大きく分けると交感神経と副交感神経に分けられる。これらの神経が乱れてしまっている状態を自律神経症と呼ぶらしい。症状は個人差があり様々であるが、自分の場合だと、胃のむかつき、ゲップ、胸焼け、吐き気、満腹感である。
自律神経が乱れた原因は?
①仕事による精神的及び身体的ストレス
自分に取って仕事のストレスだと感じていることは、一緒に働く人に仕事が出来る人が少ないこと。周りの人が仕事できない分の負担は自分に来ます。また、同時に新入社員教育も任せられており上からのプレッシャーも受けていました。さらに拍車をかけるように今年の夏は体調不良者が続出してしまい、欠員による人手不足の負担もかなり受けてしまいました。
②不規則な生活(悪い生活習慣)
飲食という職業柄勤務時間が不規則であるため、食事の時間や睡眠時間が一定でなくバラバラです。寝る前に食事をするなどもしょっちゅうでした。また栄養バランスをあまり考えず外食やジャンクフードが多めだったことも原因と考えられます。
③コロナによる社会的な不安感
飲食業で勤務されている方は本当に辛い思いをしています。売り上げ減少、人件費削減、職を失う危機など。何よりも自分がコロナに感染するかもしれないという不安感もあります。自分は毎日電車通勤のため、コロナが蔓延している中出勤することはかなりのストレスです。
胃カメラを予約
症状的には「自律神経症」。激しい胃痛や吐血、血便、血尿など重度の病気の症状はなかったため、また年齢的にも20代で胃がんなどの可能性はかなり低いことから、病院の先生には「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」と言われましたが、それでも頭には胃がん、胃潰瘍、ピロリ菌など嫌な病気が頭を過ぎり不安感が拭いきれなかったため、一度しっかり胃カメラで体の中を見てもらうことにしました。予約は意外と多く1週間後の早朝に見てもらうこととなりました。
胃カメラ前日から当日までの流れ
当然のことながら前日21時以降から絶食のため、寝る時と朝起きたときの空腹感はかなりキツかったです。
胃カメラというと、オエオエするとてもキツい検査を想像していましたが、最近の胃カメラは麻酔をして鼻からカメラを入れるタイプがあるようで、自分はそちらにしました。実際、麻酔の効果もあり検査中吐き気を感じることは一切ありませんでした。
ただ、胃の泡を消す謎の液体を飲まされ、喉が麻痺する謎のゼリーも飲まされ、謎のスプレーも喉に吹きかけられと、マウスピースを噛まされとすべて人生初体験のため、検査の前準備はかなり緊張と不安でいっぱいでしたが、麻酔のおかげで違和感はほぼなく約10〜15分ほどで検査は無事に終了しました。
検査結果は「逆流性食道炎」でした。
逆流性食道炎というのは、胃酸の逆流による不快な症状、合併症のことです。自分の場合、食道はところどころ白い濁りがある部分があり、胃酸が逆流性食道炎している証拠です。また茶色の染みのような炎症を起こしている部分もありました。茶色に変色している理由は十二指腸付近にある胆汁が食道まで逆流してしまっているからだそうです。
また、今回の胃カメラにより自分の胃の噴門と呼ばれる食道と胃の間の出入り口は通常より元々開いているそうで、ゲップが出やすい体の作りをしていることも分かりました。
薬物治療
逆流性食道炎の治療は、薬物治療だそうです。主に胃酸の分泌を抑える薬や胸焼け、吐き気を緩和する薬など。注意点として、もう治ったから大丈夫と途中で薬を飲むのをやめるとすぐにぶりかえします。自分の場合ですが、薬を飲み始めて4日ほどで飲むのをやめたら、その2,3日後にすぐ酷い胸焼けが起こりました。
今後の改善について
処方された薬を飲み続ける
規則正しい生活習慣
早寝早起き
適度な運動
カフェインを控える
香辛料など辛いものを控える
飲酒を控える
ストレスを溜めない、発散する
寝る前に食事を取らない
食後すぐに横にならない
自律神経症由来の胃炎、逆流性食道炎のため薬だけでは良くならず、生活習慣を変えていく必要があるそうです。改善しなければならないことはたくさんありますが、地道に少しずつ改善していこうと思います。
最後に
胃カメラは健康保険に加入していれば5000円程度で診察してもらうことが可能です。また昔と違ってバリウムを飲んでオエオエするキツい検査もまだあるそうですが、現在は希望すれば麻酔ありの鼻からカメラも希望できるので、胃に心配ごとがあるのなら一度病院で相談することもありだと思います。