はじめに
Amazonプライムビデオに「ニュー・シネマ・パラダイス」があったので観てみた。この映画は通常版と完全版の2つのバージョンがあるらしいが、自分は通常版を観た。
感想
正直言って、いい話だなーとは思うよ。小さい頃から映画が大好きだった少年が映画監督になるまでのサクセス・ストーリーみたいで。でもネットにあるレビューやAmazonの評価ほど感動はしなかったし、最後の有名なアルフレッドの形見の上映シーンでも泣けなかった。
他の人の感想を読んでみると、「郷愁」(ノスタルジー)だとか、アルフレッドとトトの「親子愛」だとか、トトの「青春時代の恋愛」だとか、全体的にストーリーの要素はよかった。けども絶賛するほどではない。
好きなシーン(トトの幼少期が一番コミカルで面白かった)
- 友達に5☓5の答えを、クリスマスの日だよ!って教えてあげるところ
- 牛乳買うお金で映画を観たこと
- 仮病使ってアルフレッドの自転車に乗せてもらうところ
- 試験中にトトがアルフレッドに解答用紙を投げつけるところ
気に入らなかった点
・イタリア映画
イタリア映画になじみがないってのもあるが、まえに「グランブルー」とか「南極物語」を観たときにも感じたけど、イタリア語とかフランス語系の「音」が好きじゃない。おまけにちょっとした日常の無駄なシーンも多い。だからトータルでテンポとか話の流れが悪いな~ってついつい感じでしまう。
・映画の構成
一つの映画なのに主人公が、少年、青年、壮年と成長してしまうこと。個人的にはこの構成がすごく嫌いでね。主人公の俳優も3回チェンジするし。たとえフィクションだとしても人の人生をたったの2時間でまとめないでほしい。これのせいで短編映画を2つか3つ続けて観てる気分になった。思わずドラクエ5の世代交代を彷彿したわw
・主人公に違和感
家を出て30年、親と喧嘩したとか、勘当されたわけでもないのに丸30年も帰省どころか連絡すらしないのは解せない。でしかもその30年ぶりの帰省の理由が、恩師であるアルフレッドが死んだことっていうね。母親(戦争未亡人)>アルフレッド(恩師・友人)っていう構図ね。この母親の立場の悲しさよ…。
最後に
他の人のレビューを読んでると、若いときと年をとったあとに見るのではまた感想が変わるって人もいるし、中には10年に1回見直したいような映画っていう人もいてとても興味深かった。今は良さが分からなくても後々見れば見方が変わりそうではある。