はじめに
自分は当時(2016年)劇場で鑑賞しました。まさかテレビでもオンエアされるとは。色んな人に観てもらいた良いアニメ映画なので見どころなど感想を書いていきたいと思います。
※障害者を取り扱った作品
まず、題目が難しいです。耳が聞こえない女の子を取り扱った作品。ネットでは、障害者でも可愛ければ良い子扱い…みたいな意見が多く当時は印象的でした。自分はこの映画を見たあと「オレンジデイズ」という、同じく耳の聞こえない大学生が主人公のドラマを思い出しました。
因果応報
虐める側だった主人公が虐められる側になった。ただそれだけ。それを絵に書いたような小学6年生時代の主人公。ドラマ「女王の教室」の友達の財布を盗んだ女の子の話しを思い出しました。そんな主人公の石田は心を閉ざしていきます。
高校生になった主人公
主人公視点で、自分意外の人の顔にはバッテン印という、これは珍しい表現方法だなーと観てて新鮮でした。主人公は人見知りということでいいんでしょうか?そんな主人公が徐々に周りの人たちと仲良くなっていく過程は観ててほっこりしました。
ポニーテールの西宮さんが可愛い件
主人公のために、髪型をいつもと変えみた西宮さんが健気でとてもかわいいw
西宮さん妹
一人称が「オレ」というお姉さん思いの写真大好き妹キャラ。実の姉が耳に障害を持っているというだけあって、色々と心の中に闇を抱えていそうです。現にいじめらたり、一人で泣いていたりと意味深なシーンが多かったです。声優が悠木碧さんだけあって、キャラと声がすごい合っているな…と個人的に感じました。
自殺未遂のことを母親に問い詰められるシーン
部屋の荷物は全て引き払って、これまで稼いだお金は全て下ろして… さあ、あとは橋の上から飛び降りるだけ。結局、魔が差して飛び込みませんでしたが。わざわざ、カレンダーでカウントダウンをする当たり誰かに止めて欲しかったのかなと。親思う心にまさる親心。自分は泣いてしましました。こういうシーンにはとても弱いです。
西宮さん母が土下座するシーン
マンションから飛び降りようとした西宮さんをかばって代わりに転落して意識不明の昏睡状態に陥ってしまった主人公。西宮さんを虐めてた主人公の母親と、西宮さんの母親、過去に子供らのいじめが原因でピアスを引きちぎられたりと深い因縁があるだけに、このシーンは神妙でした。人前で土下座というシーンでありましたが、西宮(母)の誠心誠意な姿勢は観てるこちら側まで伝わってきました。なぜかここでも涙が出てしました。
さいごに
健常者である子供が障害者の子供を虐めてしまう子供の心理は、自分の小学・中学生時代でもそのようなことをしている同級生がいたのでよく分かります。歳をとるとなんて愚かなことをしてしまったのかと、きっとこの作品の主人公のように罪悪感にかられると思います。それ故に、主人公が手話を覚え、かつて虐めていた西宮さんに手話で話しかけるシーンはとても印象的でした。自分に子供がいたら観せてあげたい。そんな良い作品です。
余談
個人的に着物着ている西宮さんのお母さんがどストライクです。葬式の時や花火大会のときなど、久しぶりにアニメで着物が似合う女性を見た気がします。