はじめに
夏目友人帳が初の劇場版ということで早速観てきたので感想などを書いていきたいと思います。
率直な感想
劇場版にしてはややインパクト不足を感じたが、ある意味いつもの夏目友人帳だな~と。劇場版アニメオリジナルのストーリーというだけあって少し心配でしたが、大きな改編もなく原作のあの優しくて心地良い雰囲気をそのまま忠実に再現した印象でした。 あとやはり女性の観客が多かったですね。アニメも6期まで製作されていたとか汗。まだ、全部は観れていないです。ざっと2〜3期あたりまで観てれば登場キャラはだいたい分かるのではないかと思います。
学校帰りに遭遇した壁の妖怪
モンモンボウという中々に気持ち悪いビジュアルの妖怪。今回も夏目友人帳の導入シーンであるあるの友人帳の名前を返して役の妖怪がこのモンモンボウ。レイコとの思い出を語りつつこれでこの妖怪の出番も終わり。と思いきや、後ほどのニャンコ先生分裂事件で一役買うことに。
レイコを知っている切り絵のおばさん
津村のおばさん。学生時代津村さんにとって夏目レイコは憧れの存在で遠目からよく見ていたらしい。鈴の落とし物をレイコに拾ってもらうも、恥ずかしさで逃げるように去って行ってしまった。物語の終盤で夏目貴志が家の押入れから、小さな箱に入っていた、まさにその鈴を発見し津村のおばさんに返してあげるという後日談のシーンもあった。
夏目レイコの祖父について
夏目貴志と津村のおばさんの話しの中で、あのレイコさんの結婚相手の祖父ってどんな人だったの?と誰もが気になる質問をしていたが、夏目貴志も祖父のことはよく知らないらしく、この劇場版のストーリーでもこれ以上祖父について言及されることはなかった。残念。
夏目のトラウマ小学校時代の不思議少年と再会
学論?か何かの発表会で小学生時代の同級生と遭遇。それがゆうき。小学生時代の”ゆうき”という少年は、母親を宇宙人呼ばりしたりとオカルトかじりの気持ち悪い少年として描かれている。そんなゆうきは夏目の幽霊が見える噂を聞いて、自分も見えると嘘を付き一時期よく遊ぶ仲になっていたようだ。あるとき滝に住む妖怪を探しで夏目がゆうきを突き飛ばした事件以降は会っていなかったぽっい?気まずい別れ方をしたらしい。終盤の後日談では駅で再び再開しお互い大人になったのもあるのか、握手をして別れるシーンがあった。
山奥にいた滝の妖怪
小学生の夏目に、お前ごときの人間が触れて良いものではない!!とすごい剣幕で叱責された。妖怪なのか神様なのか謎。結局その妖怪の言葉だけ頭に響くシーンが後ほどあるも、正体不明のままに終わってしまった…。
五丁町のヤグラにいた謎の妖怪
夏目が五丁町におつかいで行ったとき、火の見櫓にいた妖怪。このときはワンカットシーンのみであったが、物語後半に実は祓い屋名取のところの御老体の式神?ということが判明。ホノカゲをずっと狙っていたらしい。名取と式神3人衆の活躍で式神を解約させられ自由となる。
夏目に付いていた妖怪の匂いの正体
五丁町の帰り、妖怪くさいとニャンコ先生に言われる夏目。このときは何の妖怪の匂いかわからなかったが、後半実は津村むくおが妖怪だったと判明して伏線が回収される。
ニャンコ先生が分裂!?
津村家近くの祠の木の下でニャンコ先生が暴れたのが原因で、帰宅後に体に付いていたあやかしの木の実が一夜にして巨大化。そこに出来た木の実をニャンコ先生が食べたことによりニャンコ先生が3匹の子猫に分裂するという…w ニャンコ先生ファンは必見のシーンでしたwそのあとの夏目組・犬の会による拷問シーン?はかなり可愛そうでなりませんでしたが汗
津村むくおの正体はホノカゲという妖怪だった…記憶を奪う?書き換える能力
本物のむくおさんは8年前にすでに他界していた…。元々は山神の使いだったらしい。人に姿を変えることができ、人々の様子を山神様に伝える役目があったらしい。しかしあるとき罪を犯し、放浪する身になったとか。とくにその罰というか障りが強力で、ある土地に行くと最初から居た誰かや架空の人物に成り代わり普通に生活出来るすごい能力がある。しかし、その土地を離れればその土地で仲良くなった人々はホノカゲのことを忘れてしまうらしい。そんな生活が嫌になり木の下に隠れていたがレイコと出会う。そののち、この祠までよくお参りに来る津村のおばさんのことが気になり、つい祠を抜け出して付いていった結果、他界した津村むくおの姿に変わり、気付けば8年経っていた、、、ということらしい。
ナンテンさま?という空の祠
ホノカゲが逃げ込んだ祠。偶然にもその祠にはすでに神様はいなかった。
払い屋も参戦
ご老体の式神を追い掛けて来たってことでいいのかと。
さいごはホノカゲが消えて一件落着
その街全体に、消えていく妖怪の光とススキが合わさって幻想的なシーンとなっている。
”うつせみに結ぶ”というサブタイトルの意味について
うつせみとは、漢字で書くと空蝉(うつせみ)。セミの抜け殻、虚しい世の中、儚い、現実の世界、と色んな意味がある。古語では「はかない」ことの例えでよく使われていたそうだ。まさに、短命の人間と永遠に生き続ける妖怪、あやかしの交流を描いた夏目友人帳にぴったりのサブタイトルなのではないかと思います。今回は、ホノカゲという妖怪に対しても意味が込められていたように感じました。
さいごに
以上で感想はおしまいです。所々間違っているところがあるかもしれませんが、ここまで読んでくれた方はありがとうございました。やはりアニメの初回放映時が2008年ということだけあって、キャラクターの生い立ちや細かいストーリーはかなり忘れていました。近々テレビ版をもう一度見直したいと思います。